ITビジネスの原理

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  • NHK出版 (2014年1月30日発売)
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【第一章】ITビジネスは何で稼いできたのか
・原則:「(その商品を)安いと感じているところから仕入れて、高く感じているところに売る」
→「場所による価値の違い」を正しく認識しなければいけない

・ビジネスのキー
①売ろうとする商品
②その商品の価値がもっとも低い場所(仕入れ地)
③商品の価値が最も高い場所
→インターネットが空間的、時間的制約をなくす=取引されるものが物から情報へ

・「点在する情報を一カ所に集める」という作業=インターネットの得意分野
例}転職サービス
例}Google:TAC(Traffic Acquisition Cost)=ユーザを獲得するために払っているコストを情報をgoogle mapsなどで一つのとこにまとめ、大幅に削減
→純粋想起(何の手がかりもなくあるトピックについて聞くと、あることが考えつく)を利用
→収穫逓増の法則(生産規模が大きくなると、効率があがり、収穫規模が増大)
例)情報を求めている人が多いところに情報を出す人が集まる
              ↓  ↑
  情報を出す人が多いところに、情報を求める人が集まる


・課金ビジネスよりも、まずは多くのユーザーをひきつけ、そのうちの数%に付加価値サービスを提供する
例) evernote, doropbox
・サンクスコスト
p62参照

【第二章】ネットが世界を細分化する
・クラウドソーシング
→時間をほそぎれにすることができる
→地域差による労働力の単価が利用できる
 例)レアジョブ、appleのコールセンター
→データを分割する事によって個人情報を守る
→低コスト
 例)ラクスル:稼働していないコピー機を利用する

・レイヤーバンドル、バリューバンドル layer/value bundle
例)ニコ動、初音ミク、教科書プロジェクト

【第五章】ハイコンテクストなインターネット
※ハイコンテクストの国は、言葉ではない部分を楽しむ
・ものを買うというのは、商品にまつわる物語をかったり、売り手との関係性を買っていたりする
例)ダイソー、楽天
→言語から非言語的なものへ変わっていく
→広告媒体も変わっていくのでは?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: IT
感想投稿日 : 2014年9月2日
読了日 : 2014年9月1日
本棚登録日 : 2014年9月1日

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