銃を毛嫌いする人がいる一方で、銃に惹かれる人がいる。
人が銃に惹かれる理由はなんだろうか。
格好良さ? メカニズム? (射撃時の)爽快感? 殺傷力(破壊力)?
では実際に、人に銃口を向けて、引き金を引いたらどのような現象が起きるのか。
痛みで苦しむ? バッタリと倒れる? 破裂する?
この本には映画やドラマや漫画やアニメだけではわからない、銃器と弾薬の基本から防弾衣の今昔、様々な方面からの研究によって明らかになった銃撃の実際、つまり「銃で撃たれること」の現実が大っぴらに掲載されている。
特にその生々しさ・気持ち悪さからあまり公にされない「銃で撃たれること」に関する項目は、モノクロで荒い解像度とはいえ、実際に撃たれた人体の写真が多数掲載されているので、銃撃に馴染みのない日本人にはかなり衝撃的な内容だ。
これを読んだ後は、映画やドラマや漫画やアニメの銃撃シーンで、どれが現実的な描写でどれが非現実的な描写なのか、なんとなくでもわかってしまうだろう。そしてそれは、銃に撃たれることの恐ろしさ、そして厭らしさを理解することでもある。
ガンアクションに、銃器の所持に、そして発砲に興味がある人にはぜひ読んでほしい、現実を知らしめる実用書だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本#559:銃器
- 感想投稿日 : 2015年1月11日
- 読了日 : 2008年7月16日
- 本棚登録日 : 2009年8月5日
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