世界中で迷子になって

著者 :
  • 小学館 (2013年4月16日発売)
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本棚登録 : 760
感想 : 90
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題名から、世界中の旅行記だと思って手にしました。しかも迷うからには珍道中に期待(笑)。

前半は確かに旅がテーマにされていて、のめり込むように読み始めたのだが、中盤からモノの価値観みたいなお金の話しに切り替わってしまいました。「あれれ?」と題名からかけ離れているので違和感が出てきて裏表紙からめくり編集の詳細を確認してしまいました。

JCBの『THE GOLD』という会員雑誌に向けたエッセーをまとめたという事を確認し納得。前半は「世界中で迷子になって」、中盤からは「私の買い物・快楽・遍歴」というテーマに沿っている様です。

前半の「世界中で迷子になって」は、海外旅行を著者が知るところから始まり貧乏旅行にはまって行くユーモアたっぷりな内容になっています。中判以降のモノの価値観的な内容については、のんびりと、それこそ雑誌を読む感覚でたまに読みたい気がしました。

いづれにしても角田光代さんという人気作家の普段の生活や、日常の考え方が覗け、ブログを熟読した気分で読み終えました。飲み会好き、ボクシング、マラソン、富士登山など・・・意外とアクティブ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年8月15日
読了日 : 2013年8月15日
本棚登録日 : 2013年8月15日

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