吾輩も猫である (新潮文庫)

  • 新潮社 (2016年11月28日発売)
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夏目漱石没後100年&生誕150年記念出版。
猫好きな8人の作家さんのアンソロジー。
ということで、すべて猫目線で書かれています。

どの作家さんの作品にも、猫好きな気持ちがあふれ出ていて楽しめました。

赤川次郎さんの猫になった奥さんのミステリー。
恩田陸さんっぽいホラーな感じ。
荻原浩さんの4コママンガにはびっくり!
村山由佳さんの飼い主の恋を応援する?猫ちゃん、
「うちのネコ」ではなく、「うちのヒト」なんだ(笑)。

特に好きなのは、石田衣良さんと原田マハさん。
石田衣良さんの猫の集会、「星送り」という不思議な儀式に涙がこぼれた。

原田マハさんの飛梅。
飛梅太くん命名の瞬間は吹き出してしまった。
若かわいい~。
母猫ちゃんも幸せになれたようで、めでたしめでたし♪
「吾輩堂」福岡に本当にあるんですね。

それにしても、どのネコちゃんも人間に対してどこか上から目線なのはなぜでしょうか?(笑)
そこがまたなんとも可笑しくて、かわいらしいんですが。
うちの子たちもこんな風に思ってたのかなぁ?
いつの日か再会したら聞いてみよう。

彼ら曰く、
>やってくるかどうかわからない明日の心配をして、もうやり直すことのできない昨日のことを悔やんでいる。
今を豊かに生きられない。
それが人間という気の毒な生き物だ。

とのことです。
よくご存知で!(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アンソロジー
感想投稿日 : 2018年4月26日
読了日 : 2017年12月1日
本棚登録日 : 2018年4月26日

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