京、ミッキー、パラ、ヅカ、エル。
それぞれが特殊な超能力を持つ、5人の高校生の物語。
SF小説が好きで、眉村卓さんや筒井康隆さんを夢中になって読んだあの頃。
特に『七瀬ふたたび』は何度も繰り返し読んだっけ。
修学旅行、文化祭、笑いさざめく声と、時々起こるわだかまり、
自意識のかたまりで、コンプレックスにあえいで、
かと思えば、何でもないことが妙におかしくて笑い転げたりして…。
彼らのぴゅあな心に触れて、人の感情が読めてしまうことって、
すごく特殊なチカラでもないのかもしれないと思った。
好きな人が誰を好きなのか、不思議とよくわかってしまうように、
あの頃の自分にも、そのチカラが少しはあったのかも。
あぁ、こんな子いたな。自分はこの子に似てるかな。
と、思い巡らしながら、
5人がずっと、ず~っとこのまま仲良くいられるようにと願いながら本を閉じた。
裏表紙のQRコードからのスピンオフのようなお話も
良かった。
懐かしくて、甘酸っぱい素敵な物語でした。
余談ですが、住野よるさんが男性だったこと、ごく最近知って驚きました!
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
さ行
- 感想投稿日 : 2018年4月25日
- 読了日 : 2017年12月1日
- 本棚登録日 : 2018年4月25日
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