第二次大戦中に朝鮮から日本へ強制連行された一人の男の人生を描く作品。
戦時中の日本が何をしてきたのか、私は恥ずかしいけれど何となくしか知らない。
そんな人が日本でも、きっと沢山いると思う。
戦争を、朝鮮の人々の立場から捕らえた作品を読んだのは初めてだったので勉強になったし、日本と朝鮮に限らず、人が人を支配しようとすることの醜さを改めて強く感じた。
ただこの主人公の最後の行為(実際に行われたかは不明だが)の描写が、
引き込まれて読んできた最後に、少し唐突に感じるような、違和感を覚えた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
帚木蓬生
- 感想投稿日 : 2013年5月24日
- 読了日 : 2013年5月24日
- 本棚登録日 : 2013年5月12日
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