暗黒館の殺人 (下) (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社 (2004年9月10日発売)
3.43
  • (99)
  • (184)
  • (384)
  • (48)
  • (10)
本棚登録 : 1452
感想 : 176
3

推理小説というよりも幻想小説のような印象です。
叙述トリックとか、そのための伏線と手掛かりとか、殺人事件とかを無理やりはめこんでホラー小説をミステリ小説に仕上げた感じ。
「館シリーズ」ですから殺人事件を出さないといけないのは仕方ないのかも知れませんが、特に18年後の連続殺人は、別になくてもいい気がします。
全体的に建物や真理の描写が無駄に冗長で、これは連載小説でときどき見かける欠点だと思います。もう少し短く凝縮できなかったものでしょうか…。何から何までバランスの悪い一品。
正直、初読では、シリーズ中最もお粗末な作品のように感じられましたが再読すればまた違うのかな。

でも読んでいてとても興奮したシーンがあって、
「食したまえ」「食したまえ」「食したまえ」
はとても怖くてよかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 買って読んだ本
感想投稿日 : 2013年3月12日
読了日 : 2013年3月12日
本棚登録日 : 2013年3月12日

みんなの感想をみる

ツイートする