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  • 新潮社 (2014年1月24日発売)
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本棚登録 : 1428
感想 : 258
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少しずつ少しずつ、異界に入り込んでいく感じが、しかし完全に現実から遊離していかないところがスリリング。
例えば穴。アリスの穴は、底深く、ゆっくりと落ちていく。けれども本作の得体の知れない獣が掘った穴は、「底」が知れている。別世界に行きそうで行かない。ところが、別世界はすでに始まっている、「私」が、陶器の人形みたいな夫と結婚した時点で。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説・詩
感想投稿日 : 2014年3月7日
読了日 : 2014年3月7日
本棚登録日 : 2014年3月7日

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