パスカル・ロジェ監督は「マーターズ」が怖すぎて、というか痛すぎてこりごりしてたのだけど、目にとまってしまうと観ずにいられなかった。で、めちゃくちゃ身構えて観はじめた。ら、ホラー映画じゃなかった。
さびれた炭鉱町で子どもたちが次々と失踪する事件を扱った物語だった。本作にはけっこうなどんでん返しがあるので詳しくは書かないことにする。
自分はどんでん返しというのが好きではないし、特にカタルシスを覚えもしない。そんなことでもったいぶらなくてもいいじゃん、それよりもっと別のところに労力注いでよとつい言いたくなる。
でも、本作の大胆な展開はちょっと不思議な体験だった。しばらく意味がわからずふわふわした状態で物語だけは進んでいって、なんかめまいを起こしそうだった。
登場人物たちのセリフを聞きながら、いったいこの人たちはなんの話をしているの!?とこっちの頭がへんになったのではないかと一瞬うたぐった。
ここまで大胆にやってもらえると気持ちがいい。矛盾するようだけど、映画を観ながらこんなに気持ちの悪い思いをしたのは初めてだ。
読書状況:読み終わった
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DVD
- 感想投稿日 : 2022年6月20日
- 読了日 : 2022年6月20日
- 本棚登録日 : 2022年6月20日
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