この種のジャンルの映画に対してこう言うのは無粋かもしれないけれど、
どう見たって、盲目の(元軍人で、戦争で失明した)男の家に強盗に入った3人の若者たちの方が悪い、よね!? しかも、3人が盗みに入った目当ては、交通事故で死んだ彼の娘に対して支払われた示談金だし。
盲目の男が娘を失ったあまりにちょっとおかしくなっていることについてはおいといて、どちらかと言えば彼の方に感情移入してしまい、特に前半は、「3人ともヤっちまえ!」と応援しながら本作を観ていた自分はいくらか頭がおかしいのだろうか。
(悲しみの泥沼からいつまでも出られない弱い男VS報われない現実の泥沼から抜け出るためなら手段を選ばない強い女、という本作に見られる紋切り型な構図はおそらく、男性のアイデアに違いない。そこに逆マッチョさが透け見えてイヤな気持ちになった。その感情を逆撫ですることこそが狙いだったのなら本作はある意味すごい)
読書状況:読み終わった
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DVD
- 感想投稿日 : 2021年2月27日
- 読了日 : 2021年2月27日
- 本棚登録日 : 2021年2月27日
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