社会的現実を直接文学化した作品として海外でも評価された作品のようです。日本の非政治的風土を皮肉を込めて表現したと、あらすじを読んでから読み始めました。
2人の対照的な夫婦の気持ち、性格を踊らせながら書いていくことにより、当時の政治を皮肉っています。
印象に残ったのは最後の山崎の手紙です。「選挙があらゆる偽物の幸福を打ち砕き、野口氏もあなたも、裸の人間を見せ合う事になったという点で、本当の意味で、不幸で合ったとは言えない」
主は、当時の政治背景が分からない若者であるので共感は出来ませんでしたが、三島氏の使う文章はやはり引き込まれます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年10月12日
- 読了日 : 2019年10月12日
- 本棚登録日 : 2019年9月8日
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