あやしき世界を夢見る、その人は谷崎。
谷崎には、背徳の香りが漂う。ちゃんと通読したのは、『細雪』と『痴人の愛』くらいだけど、あらすじだけ知っている『卍』や『春琴抄』『刺青』からは、アブナイ香りしか漂ってこないという、偏った知識。これを読んでいるからと言って、親からは褒められない気がする文豪第一位。「早わかり! 谷崎作品ナビ」は、そんな谷崎の作品を、思わず読みたくなってしまう秀逸な紹介でした。ひっそりと隠れて読みたい。最近話題の『文豪ストレイドッグス』谷崎との共通点を探しつつ、「評伝 谷崎潤一郎」でリアルな谷崎の姿を思い、やっぱり文豪って何かどこか突き抜けている……と再確認したのでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
91: 日本文学
- 感想投稿日 : 2016年12月31日
- 読了日 : 2016年12月22日
- 本棚登録日 : 2016年12月31日
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