感性を大事にしたいな、と思う。
絵を見たときふっと心がゆるんだり、文章を読んだとき胸がきしんだり。
思ってもみなかった言葉の組み合わせに驚いたり感心したり。
松尾さんの絵と江國さんのことばもそれが一心同体であるようにきれいに組み合わさっている。
ドラマが数多くあるであろう空港の空に雲が鬱々とたれこめている。きっと幸福な旅立ちではないのだろう。そのことを江國さんはその観察眼でもってしっかりと言葉にしていた。
絵だけで、イメージは無限大に広がる。そこに言葉が重なって、新たな発見がプラスされる。
世界はちゃんと心躍るように出来ている。そのことにわたしは嬉しくなるのだ。
(20110623)
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
詩集・短歌・俳句
- 感想投稿日 : 2011年6月25日
- 読了日 : 2011年6月23日
- 本棚登録日 : 2011年6月25日
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