洋の東西を問わず玄冬小説が流行なのか、ニュージェネレーションと呼ばれた世代が玄冬期を迎えているのか。
この小説は英国のインテリおっさんが主人公。学生時代の記憶はあやふやで、とかく美化される傾向がある。このおっさんは、元カノや友人に対しての厳しい手紙のことは忘れていた。夏目漱石の『こころ』を彷彿させるストーリーで、おっさんは元カノと再会し、過去と向き合っていく。学生時代のエピソードが終わるころから面白さは加速し、最後はちょっとしたどんでん返しで終わる。
同じ玄冬小説だが、『おらおらでひとりいぐも』のような陽気さはない。用の東西を問わず、おっさんは陰気なのかもしれない・・・。
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- 感想投稿日 : 2018年4月27日
- 読了日 : 2018年4月21日
- 本棚登録日 : 2018年4月21日
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