終わりの感覚 (Shinchosha CREST BOOKS)

  • 新潮社 (2012年12月21日発売)
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本棚登録 : 840
感想 : 106
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 洋の東西を問わず玄冬小説が流行なのか、ニュージェネレーションと呼ばれた世代が玄冬期を迎えているのか。

 この小説は英国のインテリおっさんが主人公。学生時代の記憶はあやふやで、とかく美化される傾向がある。このおっさんは、元カノや友人に対しての厳しい手紙のことは忘れていた。夏目漱石の『こころ』を彷彿させるストーリーで、おっさんは元カノと再会し、過去と向き合っていく。学生時代のエピソードが終わるころから面白さは加速し、最後はちょっとしたどんでん返しで終わる。
 
 同じ玄冬小説だが、『おらおらでひとりいぐも』のような陽気さはない。用の東西を問わず、おっさんは陰気なのかもしれない・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年4月27日
読了日 : 2018年4月21日
本棚登録日 : 2018年4月21日

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