専門家の予測はサルにも劣る

  • 飛鳥新社 (2012年5月23日発売)
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草むらがガサガサ音を立てたら、そこには危険な動物が潜んでいるのかもしれない。人間はこのように、物事の因果関係、パターンを学習しながら、生き残ってきた。一方で、ランダムな現象に対して、あまりにも無力である。ランダムな現象を勝手に理屈付けて解釈してしまうのだという。そうした歪から、予測の間違いが生じていく。

上記は、専門家の予測が見誤られる一因だ。他にも、確証バイアス、バタフライ効果、認知的不協和や単なる確率論の話などがこの原因として挙げられる。なるほど、理解し易い話。

予測が無意味だとか、全くの無力だという話ではない。前提条件や因果関係を明確化しておく事が大事だというだけだろう。冗長だが、実証論、統計的というよりは、最初から最後まで、心理学的な内容。それはそれで面白いが。

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感想投稿日 : 2021年11月16日
読了日 : 2021年11月16日
本棚登録日 : 2021年11月16日

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