服装や食事、生活に密接する慣わしやこだわりは、人それぞれである。したがってこれが正解なんてひとつの選択肢ではなく多様に存在する。その多様性が現代のジェンダー意識や生活形式にも通じているのではないか。筆者伊丹十三にその先見は無かったにしろ、宗教右派が掲げるような伝統的家族観にはせせら笑うだろう。彼の謙虚と自虐が、確固たる信念を柔軟にみせてしまうのも一興である。
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- 感想投稿日 : 2023年7月16日
- 読了日 : 2023年7月16日
- 本棚登録日 : 2023年7月16日
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