ダラダラ系OL「私」と個性豊かな同僚との楽しいOLライフ。
他愛もないOLの日常雑記の体をしているわけですが、バカリズムの文才を持ったOLの日常雑記だなんて、面白くないわけがない。
同僚とのやり取りや職場での日常的な風景、化粧品を買いに行く描写など、何故OLの日常をそんなに事細かに知っているのか? そもそも、これを出版目的ではなく、純然たる趣味として書いていた辺り狂気の沙汰とした言い様がないよね? などなど、ツッコミ始めたらきりがないのですが、『特にドラマチックな出来事もなければオチがあるようでない毎日』をこれだけ事細かに作り上げている上、それが文句なしに面白いのだから凄い。
「心にNANA痕」「ごっぽり」「ギニュー特戦隊」「小峰SUMMER」
など、いちいち引っかかる名言がポンポン溢れ出してくる所にも非凡なボキャブラリーセンスを感じます。
2巻には"サエちゃん”の書いた記事が登場するのですが、普段の私の日記とのテンションの違いや絵文字使いの格差がまたおかしい。
語弊を承知で言わせてもらいます。いやぁ、この人頭おかしいわ。
しかしまぁ、この一言がこの架空日記への最大の賛辞である事は読んだ人ならきっと分かってくれるはず。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年6月2日
- 読了日 : 2013年6月2日
- 本棚登録日 : 2013年5月20日
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