おせっかい教育論

  • 140B (2010年9月28日発売)
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感想 : 42

朝ヌキで、ハラヘッタハラヘッタと思いながら健康診断へゆくと、なんやかや待って、予約した時間を半時間あまり過ぎてスタート。行きの電車の待ち時間と、診療所での待ち時間のあいだに、ハラヘッタを追い払いつつ読んだ本。

ナカノシマ大学のことは、ごくたまに『月刊島民』を拾って読んだときに知っていた。そのナカノシマ大学のキックオフセミナーでの話の記録と、第2夜としておこなわれた4人の教育談義の記録をまとめた本。タイトルにあるように、教育の本質は「おせっかい」にある、というのがこの本の基調。

「遊園地」ではなく「原っぱ」的学びを(そこに行ったらメニューがあって、その中で何を選ぶかというのではなくて、自分たちで何かをすることでその空間の意味を作っていく)とか、「まなび」とは「自分が打ち砕かれる経験」(いままでより、もっと見晴らしのよい場所に出ることが学び)とか、子どもの訳の分からなさと同じくらい訳の分からなさの多様性が必要(子どもの個性と同じだけの数の個性の教師が並んでいることが理想)とか、わりとええなーと思うことが、語られている。

ええな~と思うけど、なにかひっかかるところもあって、私は何がひっかかるんかなーと、ハラヘッタを追い払いながら読んでいた。(おっさんばかりがしゃべってるやんけ、というだけかもな。)

脚注に出てきた、青木淳の『原っぱと遊園地―建築にとってその場の質とは何か』を読んでみたいなと思ったけど、近所の図書館になーい。もう1冊、『原っぱと遊園地 2 見えの行き来から生まれるリアリティ』というのもあるようだが、これも図書館になーい。そのうち相貸で。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館で借りた
感想投稿日 : 2011年2月22日
読了日 : 2011年2月22日
本棚登録日 : 2011年2月22日

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