私は負けない  「郵便不正事件」はこうして作られた

著者 :
  • 中央公論新社 (2013年10月24日発売)
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感想 : 44
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まだほんの読みはじめ。でも、報道があったときのことはよく覚えています。よくある汚職のニュースのように感じていました。そして、それを鵜呑みにしていたように思います。


読み終わって。何というか、思っていた以上に、当初はささやかな事件だったことに驚きました。巨悪なように、演出されていただけだったのだと。

また、権力のある側が、聞く耳を持っていないことに恐ろしさを感じました。

村木さんが忍耐強かったのは、追求される立場におかれても、遠くから俯瞰する目、観察者の目を持ち続けたからかな、と思いました。聞く耳がないとわかると、ぐっとハードルを下げ、勝てはしなくても負けもしないぞ、と決意しているからです。

他にも、様々な心の動きが淡々綴られていました。本意とは異なる供述書にサインをした人たちの気持ちも、よくわかりました。弱さと一くくりにできるものではなく、むしろその気持ちは共感できるものばかりでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセー・ノンフィクションetc
感想投稿日 : 2015年2月10日
読了日 : 2015年2月10日
本棚登録日 : 2015年2月8日

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