まだほんの読みはじめ。でも、報道があったときのことはよく覚えています。よくある汚職のニュースのように感じていました。そして、それを鵜呑みにしていたように思います。
読み終わって。何というか、思っていた以上に、当初はささやかな事件だったことに驚きました。巨悪なように、演出されていただけだったのだと。
また、権力のある側が、聞く耳を持っていないことに恐ろしさを感じました。
村木さんが忍耐強かったのは、追求される立場におかれても、遠くから俯瞰する目、観察者の目を持ち続けたからかな、と思いました。聞く耳がないとわかると、ぐっとハードルを下げ、勝てはしなくても負けもしないぞ、と決意しているからです。
他にも、様々な心の動きが淡々綴られていました。本意とは異なる供述書にサインをした人たちの気持ちも、よくわかりました。弱さと一くくりにできるものではなく、むしろその気持ちは共感できるものばかりでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセー・ノンフィクションetc
- 感想投稿日 : 2015年2月10日
- 読了日 : 2015年2月10日
- 本棚登録日 : 2015年2月8日
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