いじめの構造 (新潮新書 219)

著者 :
  • 新潮社 (2007年6月1日発売)
3.44
  • (7)
  • (27)
  • (35)
  • (4)
  • (2)
本棚登録 : 260
感想 : 35
3

スクールカーストという教室内の子どもの序列を現す言葉を用いて、いじめの起こるメカニズムを解説。

この本によればいじめのパターンは4つに分類できる。

1 集団のモラルが混乱・低下している状況で起こる
2 なんらかの社会的な偏見や差別に根差すもので、基本的には<異質性>排除の論理で展開する。
3 一定の持続性をもった閉じた集団のなかで起こる
4 特定の個人や集団がなんらかの接点をもつ個人にくりかえし暴力を加え、あるいは、恐喝の対象にする。

一般的に理解されているいじめの形というのは過去においてのモデルである。現在のいじめの形というのは社会が変化をとげているのに伴って当然変化している。
それをうまく理解しないと現実的な施策は打てない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2018年10月9日
読了日 : -
本棚登録日 : 2018年10月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする