こんな手紙のやりとりに、心から憧れる。
真剣な文学談義から洒脱な笑いまで、さすが漱石と子規!と思わずにはいられない。レベルが高い。
今まで読んだ書簡集の中でも一、二を争うお気に入り。
帝大生時代に始まる前半は、互いに歯に衣着せぬ議論の応酬にちょっとびっくりした。そこまでキツく言うか、と読んでいるこちらがたじたじとなるほど。私だったら相手との関係が壊れるのが怖くて、なかなかこうまではっきり言えないだろうと思う。本当の友達だからこそできることだなんだなぁ、としみじみ。
後半は、本当に涙なしには読めない。
ちなみに漱石先生は手紙を捨てる人だったそうで、子規宛の書簡に比して漱石宛の書簡が半分ほどしか残っていないのが残念。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2011年6月2日
- 読了日 : 2011年6月2日
- 本棚登録日 : 2011年5月24日
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