奔放な性格のサムを演じるエマ・ワトソンの可愛さもいいけれど、音楽が秀逸な本作。タイトルのWallflowerは壁の花、ですが、「壁から動かない=すみっこにいるやつ」という意味もあるらしい。そういう人間に響くような、深夜のラジオ番組みたいな良さがあるとおもう。個人的には割と好きな映画でした。
親友を失くし、精神を病んだ過去を持つ高校一年生のチャーリーが主人公。内気で、本が好きで、流行ではない音楽を聴いてる、いかにも友達が少なそうなやつ。
でもそんな彼にもようやく友達ができた、小説を勧めてくれる国語の先生と、陽気なゲイの先輩パトリックと、その義理の妹のサム。音楽の趣味も良くて、大人で、かっこいい先輩と仲良くなって、だんだん彼も大人のかっこいい男に近づいていく。
でもパトリックには同性の恋人との別れという辛いことがあって、ときどき不安定になる。
サムが大学に行く直前、チャーリーはサムといい関係になりかけるも辛い記憶を思い出し倒れてしまう。でも夏にサムが戻ってきたときに、チャーリーはパトリックとサムに会って、元気を取り戻す。
思春期の繊細なキャラクターたちが少しづつ痛みを経て進んでいくストーリー。音楽、文学、ドラッグ、セックスが多く出てくる決して退廃的ではないけど、若者的な映画。大学生くらいのもう少し早い時期に見ておけばまた違う感想だったかなとおもいます。エズラ・ミラーとエマ・ワトソンがはまり役でした
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
映画フィクション
- 感想投稿日 : 2020年4月4日
- 読了日 : 2020年3月8日
- 本棚登録日 : 2020年3月15日
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