桐島を読んだ時も思ったけど、朝井さんが書く学生たちにはスクールカーストがまとわりついてると思う。
学校が舞台になると、どうしてもカースト上位の子が主役な物語になりがちで、クラスで目立たないグループの子は脇役扱いなことが多いと思う。
ただ、この本にはカースト上位の子のストーリーはなかった気がして。
誰しも自分が主役の毎日を生きてるって、そんな当たり前なことにスポットライトを当ててくれる短編集でした。高校生という時間軸だからこそ、卒業式の1日に起こったこと、そこに込められた感情がより鮮やかなんだと思う。それを丁寧に書き上げる朝井さんがやっぱりすごい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月2日
- 読了日 : 2023年9月2日
- 本棚登録日 : 2023年8月19日
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