サッカー「海外組」の値打ち (中公新書ラクレ 418)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年5月9日発売)
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<作品紹介>
長谷部、本田、香川らは移籍先で主力となったが、逆にほとんど出場機会を与えられず日本に戻る選手もいる。何が海外移籍の成否を決めるのか。スペインに留学し、海外取材の経験も豊富な著者が、語学力、各国リーグの特徴、ポジション別適性等を詳細に分析し、成功の鍵を提示。

<感想>
以前読んだロベルト佃とは別の視点で、日本人のヨーロッパでの成功と失敗が記述されている。
やはりその国の言葉を取得し、その国の言語でいかにうまくコミュニケーションを取れているかが大いに実績に影響していることがわかる。
とくにスペインをはじめとするラテンの国では自身がその国の言語を話し通訳を通さず自らコミュニケーションを取らなければ、相手にされないと結論付けている。
そういった意味では長友は特殊であるが、長友がゆえにその愛されるキャラでコミュニケーション不足をカバーをしている感じである。
読めばなるほど、スペインに渡った日本人がことごとく実績を残さずに帰国してきた理由に納得もいく。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: サッカー関連
感想投稿日 : 2012年5月30日
読了日 : 2012年6月15日
本棚登録日 : 2012年5月31日

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