アリシゼーション編第7章、同編第2部の序。
ここでは、狡猾さと支配原理を隠蔽することで市井の人々を盲目にし、結果、人々の批判精神が失われていった国家とは異質な国家、すなわち「力だけが支配の拠り所」とする国家、「欲しいものは力で奪え」と声高に唱え実行する者が支配する国家が、被支配民や周辺に対して齎す害悪。それは共生とは程遠い不安定な日々の生活。
そしてそれは心の拠り所を失ったアリスの苦悩と成長とを背骨にして物語を展開させていく。
やはり、アリシゼーション編は単なるバトル・エンタメとは一線を画している感あり。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月15日
- 読了日 : 2016年12月15日
- 本棚登録日 : 2016年12月15日
みんなの感想をみる