この青江又八郎シリーズにおいては、個人的には、続編よりもこの第一巻が一番好み。
ドラマ「腕におぼえあり」を見て、本書を購入したことを昨日のように思い出す。
思いがけず許婚の仇となってしまった復讐受難・悲恋物語と、これまた仇討ちである忠臣蔵を外枠に交えて大きな流れにして展開するストーリーは、一話完結でありながら、サーガ・ストーリーの一面も有し、一気読みさせるほどすばらしい。
又八郎がかっこいいのはもちろんだが、生活感丸出しでありながら、義にも厚い細谷源太夫(渡辺徹)、可憐な由亀(清水美砂)あるいは、金にシビアだが、実は情にほだされる吉蔵(坂上二郎)など魅力的なキャラクターが溢れている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月6日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年7月8日
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