1974年(底本1971年)刊。全三巻中の第三巻で、叙述される時期は昭和19年12月〜20年4月。
「野火」で描かれる時期に差し掛かる本巻。
実際、漸く読めたなぁ、というくらい詳細・濃密な書であった。内容のレビューではないが、読後はフゥッと溜息が洩れてしまったほど…。
その中で、本シリーズに若干の難癖をつけるなら、それは戦闘の只中にあったフィリピン住民の目線が乏しい点だ。
もっとも、戦記という主題からは外れるし、また、残存記録も少なく、止むを得ない仕儀とは思うが…。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2017年1月1日
- 読了日 : 2017年1月1日
- 本棚登録日 : 2017年1月1日
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