新選組始末記―新選組三部作 (中公文庫)

著者 :
  • 中央公論新社 (1996年12月18日発売)
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感想 : 86

1996年(底本1929年)刊行。
著者は元読売新聞・毎日新聞記者。

 新撰組研究の古典だが、小説と同じく流れに乗っているので、本書の意味は書簡などが豊富に掲載されている点か。

 なお、山南敬助に関しては、著者は、土方歳三と新選組内での覇を競い、尊王派の志向を優先したために粛清されたとの立場にたつ。
 かように隊士其々につき、新選組(上京前、更には新選組と名乗る前の浪士組を含め)全体を追いかけた書だが、局長近藤勇の為人を開陳する件が多く、近藤勇論かなと思いつつ読了。

 60年間という戊辰戦争〜底本刊行より、刊行〜現代の方が長いのに溜息がでる。そこまで時代が隔たってしまったのかと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2016年12月16日
読了日 : 2016年12月16日
本棚登録日 : 2016年12月16日

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