1996年(底本1929年)刊行。
著者は元読売新聞・毎日新聞記者。
新撰組研究の古典だが、小説と同じく流れに乗っているので、本書の意味は書簡などが豊富に掲載されている点か。
なお、山南敬助に関しては、著者は、土方歳三と新選組内での覇を競い、尊王派の志向を優先したために粛清されたとの立場にたつ。
かように隊士其々につき、新選組(上京前、更には新選組と名乗る前の浪士組を含め)全体を追いかけた書だが、局長近藤勇の為人を開陳する件が多く、近藤勇論かなと思いつつ読了。
60年間という戊辰戦争〜底本刊行より、刊行〜現代の方が長いのに溜息がでる。そこまで時代が隔たってしまったのかと。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年12月16日
- 読了日 : 2016年12月16日
- 本棚登録日 : 2016年12月16日
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