前編が気になる所で終わっていたモダンタイムス、やっと後編を読み終えました。
いやー繋がる繋がる。
前編のあちこちに散りばめられていた謎の言葉とか意味深な言葉とか「それも伏線だったんだ!?」と唸ってしまうような言葉までどんどん繋がっていくこの感じが大好きです。
あと佳代子さんカッコよすぎたよね!?!?
結局何の仕事をしているのかとかどんな人生を歩んできたのかとかは全く分からなかったけれどカッコよさに惚れてしまいそうになった……何だかんだいいつつもお似合いの夫婦だったし。
全部読み終わって改めて考えてみるとこの話はゴールデンスランバーをブラッシュアップような感じだったのかなーと。
ゴールデンスランバーの時は全く戦う術がなく尻尾すら見えなかった巨大なシステム、それが今回はほんの少しだけ見えたような気がしていて。
けれどやっぱりそのシステムに戦いを挑んだところで人は無力で。
そこから更に挑もう、戦おう、立ち上がろうとすることも立派なのだろうけれど、私は主人公の選択も正しいと思う。
そして漢字は違うとはいえ同じ名前の登場人物にあんな結末を用意するなんて……先生は一体どんな気持ちであの文章を書いていたのか少し気になる。
実は私は小説を読みながら気になる言葉とか意味の分からない言葉なんかを片っ端から検索して回ってるんですが、この話に出てくるあのキーワードだけは怖くて検索が出来ませんでした。
フィクションと分かっててもやはりあれは怖い。
私のような読み方をする人間にとってはある種ホラーでもあった……「えっ今まで調べてきた中にやばい言葉とかなかったよね?」と本気で心配になった。
まぁこういうタイプは少数派なんだろうけれど。
そしてその検索の過程でこの話には結末が違う別バージョンがあるということを聞いたので、そっちではどんな結末になるのかも読んでみたいなーと思いつつ。
運良くその本に巡り会えるといいのですが。
- 感想投稿日 : 2023年10月14日
- 読了日 : 2023年10月14日
- 本棚登録日 : 2023年10月14日
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