ご存知アンドリュー・ラウ監督のハリウッドデビュー作品です
主演はリチャード・ギア
お話は
性犯罪登録者の監視を続けてきたベテラン調査官が、
新米の女性調査官とともにある少女の失踪事件を追うサイコ・サスペンスです
この調査官のリチャード・ギアは
以前に誘拐された少女を助けられなかったことがトラウマになっていて
過激で行きすぎな調査をする人になっています
陰でボコボコに殴ったりするところは
これはそのあとに監督が作った「傷だらけの男たち」の
トニーの役とかぶります
なんかカット魔というのか切り刻んだシーンとか出てくるから
グロイシーンがけっこうありますが
まあそんなに噂ほどすごくなかったかな
しかし
ラウ監督の作品と知らなければまったく気づかないぐらい
ほんとーにハリウッド作品になっています
香港らしさはこれっぽっちも出ていません
まあ知っていればカメラワークとかで
ああ監督らしいなと思うことはありますが
その前は韓国資本と一緒に「デイジー」とりましたが
どこの国でも映画撮れちゃうんだなーと
やっぱりこの人って器用なんだと思います
それなりの作品撮れちゃうんですね
これもまずまず及第点だと思いますよ
でもやっぱりラウ監督は
香港の街を撮るのがめっちゃうまいですね
「ラスト8分の衝撃のクライマックス!」とか書いてたから
どこからが最後の8分なの~ってドキドキしてましたが
犯人との迫力ある対峙がすごかったです
でも、やっぱり結末がハリウッドよ(笑)拍子抜け
香港映画だったらやっぱり結末は違うわね
その点そのあとで作った「傷だらけの男たち」で監督は
自分のやりたいこといろいろ盛り込んだんでしょうか
最初と最後に出てくる言葉が深くて好き
「怪物と戦うものは、
その過程で自らも怪物にならぬよう気をつけよ」
「深淵を覗くとき、深淵も覗きかえしている
あんたの中に私らがいる
人生の決定的瞬間は突然来る」
原題は「The Flock」(群れ)
犯罪登録者の群れって意味です
邦題の「消えた天使」はどっから来たんだい
でもまあ日本向けにはいいのかな
- 感想投稿日 : 2011年11月28日
- 本棚登録日 : 2007年8月28日
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