トランプのカードの如く、無駄の無い巧みな描写の13の短編が収められている一冊。
改めて、向田邦子さんの文章の巧みさ、構成力に魅せられる。
どの作品も、人生の最盛期を越えた人々の描写が多く、人の弱さや、狡さ、図太さが何気ないさらりとした文章の中に、実は生々しく、かなり辛辣に描かれている。天才である。
飛行機が苦手であった著者は皮肉にも1981年の台湾での航空機事故に遭い、惜しいことにお亡くなりになられる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年10月12日
- 読了日 : 2019年10月12日
- 本棚登録日 : 2019年10月12日
みんなの感想をみる