長かったけどダレることもなく最後まで勢いそのままで、あのだまし騙されの世界に引き込まれ圧倒された。誰もが自身の欲望をこの手で掴んでやると意気込み動いた結果、誰一人として望んだ未来を手に入れられず無惨な最期を迎え、歌舞伎町は健一の天下に。秋生も滝沢も想う人からは想われず、それでも想うことを止められずなんだか切なく思った。痛い場面は容赦なく痛い。馳さんの描くこのヒリヒリした雰囲気は、なかなか立て続けには読めないのだけれども、一定期間経つとまた読みたくなってしまうから不思議。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月9日
- 読了日 : 2023年4月9日
- 本棚登録日 : 2022年5月22日
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