とりあえず上田閑照の分だけ読了。まずは十牛図に沿って、その後にとりわけ第八図〜第十図を中心に円相の境地や、それをヨーロッパの思想として比較して位置づける。
有の否定であるだけでなく無の否定ですらある絶対無。追いかける自己と捉えられる自己の合一とそこからの消滅。そのうえで自ら紅しといった境地。
例えば神秘主義、あるいは詩人、あるいは否定神学やニヒリズムとも比較される。禅はそれらと比べて徹底的な無とされる。(詩も「〜ゆえ」があるし、否定神学もあらゆる否定の裏に神が絶対視されている、など)
まだ理解が甘いのでまた折を見て何度か読み返したいものだ。自分にとって、自己の問題も無の問題も非常に重要なところではある。
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- 感想投稿日 : 2012年6月22日
- 読了日 : 2012年6月21日
- 本棚登録日 : 2012年6月22日
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