永井するみの渾身の力を感じる。あるミステリー賞を受賞したが、逢坂剛を始めとして審査員の全面的な評価はあまりよいものではなかった。謎の解明・オチの底の浅さがその主な原因だったが、この小説のテーマの特異性・物語を先へ先へと誘う推進力・少なくない登場人物の背景込みの掘り下げ・冒頭の掴み、等秀逸だと思う。おもしろく読んだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説(1992〜2003)
- 感想投稿日 : 2005年8月22日
- 読了日 : 2005年8月22日
- 本棚登録日 : 2005年8月22日
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