ネバーランド (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
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本棚登録 : 14751
感想 : 1437
4

男子校の寮を舞台にした学園もの。登場人物も限られていて設定も分かりやすく、テンポ感もよく、一気に読めた。

それぞれが家庭に事情を抱え、寮生活のある高校を選んだ4人の「告白」を軸に話が進んでいく。冬休みで他の生徒は帰省していて、寮にいるのはこの4人だけ、という設定がとてもワクワクさせられる。皆の「告白」は大層重い内容なため、明るいばかりの話ではないけれど、合間合間のゲームや酒盛り(!)や買い出しの描写などがとても楽しそうで和む。高校生で友達と寮生活はさぞかし楽しいだろうな。

この本で「松籟」というものの存在を初めて知った。調べたら「松濤」も同じ意味だったのか。どんな音だろう。割と身近に松が沢山ある環境にいたけど、感じたことは無かったな。今度機会があったら意識して耳を澄ませてみたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年2月2日
読了日 : 2021年2月2日
本棚登録日 : 2021年1月30日

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