仲の良い女友達を作って安心感を得たいのに上手く行かない、栄利子と翔子。
似た物同士なのにすれ違っている様や、女同士の腹の探り合い、自分だけの理屈で物事を捉えたり、相手の気持ちを先回りして読み違えたり、自分の思い通りにならないと狂気じみてしまうところが満載で、読んでいてとても苦しく…疲れた。
ただ、あぁ、あるよねぇ…という感じが、誰にも言ったことのない自分の内側を抉られているようで、ちょっと恥ずかしいというか気まずいような気持ちにもなった。
女同士の関係を描くのが巧みすぎる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月8日
- 読了日 : 2022年5月8日
- 本棚登録日 : 2022年5月5日
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