特集の「カワイイデザイン」についてはちょっと驚いた。
何が驚いたかって、「可愛い」とは違う「カワイイ」という感覚があるということが広まり始めたのは、私が知っている限りは結構前のはずなのだけれど、それに対して「カワイイデザイン」を作っている人達が、明快な定義が出来ていない、とういうこと。(「可愛い」とは違う「カワイイ」なんてのは定義でもなんでもない)
例えば、クールであるとか、スマートであるとか、キュートであるとか、そういったモノが混じり合っているもので、どこか琴線に触れるものが多分「カワイイ」と呼ばれているのだけれど、では、総和で「カワイイ」があるのかといえば、やはりそれも違うと思う。
つまり「カワイイ」という言葉には多くの感覚が、一つの言葉に押し込められている訳で、受け取る側はそれでいいのかもしれないけれど、作る側がその漠然とした大きな領域に安住しているのって、ホントにそれでいいのか? という。
もちろん形で作り上げてみせる、という方法もあるだろうからノーとは思わないけれど、それを、「カワイイ」という一つの言葉に押し込めるのは、作り手としてはどうなのかな。
つらつら書いたけれど、記事としては非常に愉しめました。
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- 感想投稿日 : 2012年2月11日
- 読了日 : 2012年2月11日
- 本棚登録日 : 2012年2月11日
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