RIKO ‐女神の永遠‐ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (1997年10月25日発売)
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本棚登録 : 1325
感想 : 157
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「聖黒」つながりでRIKOシリーズにも手を伸ばした。
錬と麻生目当てだったこともあり、月神→聖母→RIKOと出版順をさかのぼることになったが、特に問題なく読めた。

男たちに何度も傷つけられてはいるが、自業自得と言えなくもない部分もある気がしてならない。
そもそも惚れた男の告白を一年近く保留にして期待させて、その間にほかの男と不倫しまくりって…。
そりゃ恨まれるだろうし、娼婦呼ばわりもされるだろ。
職場で女を振りまいておいて、「これだから男は」みたいに思っているのもいただけない。
ラストの方である女性が緑子に対して私の思っていることを代弁してくれ、スカッとした。
というか作者も分かってて書いてたんだな。
よほど緑子にバレたかったとしか思えない犯人の行動、言動、犯罪行為をして部下一人退職させたくせに本庁でそれなりの地位にふんぞり返っている男とか突っ込みどころ満載な作品。
だけど、デビュー作からこれだけ読者を引き込む力を持っていたなんてすごい作家だ。

決して緑子は好きになれないが、どんな状況にもひるまない彼女の強さはかっこいい。
決していい加減に仕事しない、人に接しない。
この部分は社会人なら見習わないとと思う。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の小説
感想投稿日 : 2023年9月13日
本棚登録日 : 2023年9月13日

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