バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

  • 光文社 (2017年5月17日発売)
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本棚登録 : 6583
感想 : 888

著者のバッタ愛とバッタ追跡物語。面白かった。
博士課程・ポスドクの苦悩も描かれているが、とにかくフィールドワークをやろうと決心するところ、とにかく行ってみようやってみようと心を固めるあたりがすばらしい。論文を出さねば、社会的な死をこうむるという件、そのためバッタに出会えずバッタ依存の自分を嘆きながら、他の昆虫に浮気するあたりもご本人のタフが伺える気がする。所長の逸話である、5羽の鳥に対して弾丸が3発ある場合、何匹仕留めらるかの質問も、それに対する回答が1羽、なぜなら1発目で他の鳥が飛び立つから・・というのもデスクワークではわからない事・・という気付きがあったり、’目標とは生きていく上で生きていく上でなんと大切なんだろう’と気付きを得ながら、上記の別の昆虫に関する論文を投稿したり、またまたラマダンを仮体験してみた後に些細な事に感謝をするようになるといった、細かい著者の学びが染み入るようだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年9月11日
読了日 : 2017年9月11日
本棚登録日 : 2017年9月11日

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