当時ピュアフル文庫が創刊された時期にこの本を読みました。なんといっても読みやすかったです。行と行の間が広く、読むのがあっという間でした。
あさのさんといえば、少年少女を主人公にした作品が多く、小中高向けの小説かなと思いました。また、印象に残っているのが、昔本の雑誌で紹介されていた「バッテリー」や「No.6」がBLの印象を与える「匂い系」として扱っているということでした。どちらも読みましたが、少年同士の友情がそういう風に解釈されるのもまた面白いなということで、記憶に残っています。
そういう意味では、この作品も同様でした。
リアルっぽさはないですが、軽快なテンポで、爽やかな風が吹いているなという印象でした。色々重い過去があるものの、そういう空気感を漂わすことはなく、ユーモラスでコミカルに描かれていました。女性視点での少年がこの作品に活きているかと思いました。
読んでいて、学生の頃を思い出せてくれます。
余談ですが、この後ドラマCDになり、聴きましたが、とても面白かったです。瀬田役は石田彰さん(代表作:新世紀エヴァンゲリオンのカヲル役)、秋本役は中井和哉さん(代表作:ワンピースのゾロ役)。コミカルで、声優の新たな一面を聴いた覚えがありました。一度聴いてみては。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
過去
- 感想投稿日 : 2019年9月29日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年9月17日
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