医療職が「アスペルガーを見抜けなかった経験」をよく描いてくれたと思います。精神科の病棟看護師も保健師もした女性が、アスペルガーの夫に翻弄されてカサンドラ症候群になったのなら、知識のない一般女性がカサンドラ症候群になっても、本人の不明ではありません。絶対に。
アスペルガー夫は「仕事のせいだから謝らなくてなくていい」とか「善意でしたことだから謝る必要はない」とか、不思議な理屈をこねるようです。自分の行動について、自分の意図しない結果になったとき、動機や事情の如何に関わらず、迷惑をかけたという結果については謝罪すべきだと思う定型発達の人は注意しましょう。
アスペルガーの人、特に男性は、自分から謝らないし、謝罪を要求されても謝罪が下手なようです。
夫の代わりに世間に謝り続ける人生。それがだれにも理化してもらえなかったら、うつになるのも当然だと思います。カサンドラ症候群はアスペルガー夫を持つ妻の病気。
カサンドラにならずに、幸せに暮らしているアスペルガーの夫婦の話があったらぜひ読みたいものです。
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年3月5日
- 読了日 : 2015年3月4日
- 本棚登録日 : 2014年9月2日
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