切ないです。との物語も切ない妖しさ、現代人の感覚からするとどうしようもない閉塞感、そんな空気の重さに覆われているのに、作品世界は幻想的で軽やかです。あともうちょっとで幸せをつかめそうなのに、いや、案外当人は幸せな生を全うしたと自足しているのかな、という気もします。ちょっと宮木あや子さんの『花宵道中』に似た感じを覚えますが、あちらが悲恋物語中心なのに対し、こちらはやはり幻想譚中心と言えるでしょうか?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
讀後記(一般)
- 感想投稿日 : 2013年7月24日
- 読了日 : 2013年7月24日
- 本棚登録日 : 2013年7月24日
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