うーん、痺れた!
アンリ・ルソーの作品は、学生の時に親と行ったMoMA展で観た。色使いや構図が一番印象に残り、記念に出展作以外の物も含めルソーの絵葉書買ってもらった記憶がある。親には「え?これがいいの?」と言われたが、逆に他の芸術家の作品は全く覚えていないくらいだった。
原田マハさんの作品は、いくつか読んだが、描く世界も書き方も様々で面白い。
原田さんの本職でもあったキュレーターが登場人物として重要な位置を占める本書。ルソーと同じように死後に評価された画家ゴッホについて書かれた「たゆたえども沈まず」とも違うミステリー仕立て。またそのミステリーが二重にも三重にもなっている。
作中に出てくる、画家や作品名、場所をググりながら読むと臨場感が味わえる。
無知な人間にも優しい、便利な世の中になりました。
2020.3.23
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2020年3月23日
- 読了日 : 2020年3月23日
- 本棚登録日 : 2020年3月23日
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