いつぞや どなたかのレビューを読んで本棚に登録していた本。
ふと読みたくなり、図書館で借りた。
バタバタジタバタと日々過ごし、
忙しくしている割には、何も残らない。
そんな風に感じている自分に
時が処方してくれた本のようだ。
たまたま休みとなった平日の暖かい昼下がりに
のんびりとした気持ちでページをめくり、
なんとも言えない懐かしさと
ゆったりとした時の流れを感じることができ、
癒された。
この雨降り先生のように
本当にやりたいことを右の机に積み上げて、
日々生活のための左の机にかかりきり
という気がしてならない。
月舟町の小さな食堂で
常連客が掛け合うたわいない話が
何か哲学的で、宇宙の謎をとくような
不思議な味わいがある。
「もし、電車に乗り遅れて、ひとり駅に取り残されたとしても、まぁ、あわてるなと。黙って待っていれば、次の電車の一番乗りになれるからって」
というバリスタ、タブラさんの言葉が心に響いた。
2022.3.14
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
913日本の小説
- 感想投稿日 : 2022年3月14日
- 読了日 : 2022年3月14日
- 本棚登録日 : 2020年7月27日
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