6章に分かれていて、それぞれ書く人が違ってるんだけど、個人的には5章を書いた三橋さんの文章が一番分かりやすかったかなー。
この本の中では、セクシャリティに関する様々な差別が取りあげられているが、なんか根底に流れているものは「不可視化」による差別を取りあげてるのが多かったんじゃないかなと言う気がする。レズビアン差別とトランスジェンダーなんかまさにそうだしね。
っていうか、レズビアンって言うのは「女性同士の絆が社会的に未分化のために見えにくい構造になっている」(だから当事者も当事者として自覚しにくい)んだそうだ。しかしこれって完全に社会的にそういう風になっているからか、それとも女性という生物学的に特有の構造を持っているか、その両方が絡み合ってるような気がしてならない。女性は男性同性愛者に対しても男性と比べると受容しやすいんだよね。それってなぜなんだろ?
「女性に性欲がある」ってことが女性自身認めづらいのは、単に生物学的なものなのか、それとも「女性に性欲があるなんて恥ずかしい」と思われている社会のせいで女性自身が認めづらくなっているのか。これもわたしには分かんない。
あ、なんだかよく分かんない感想になってしまった(笑)
ただ、GIDに対する基準で、ジェンダーをそこに含むってのはなんでなんだろうね。そこんとこ、改めて疑問に思った。だったらGIDの人は「ボーイッシュな女の人になりたい」って願いは叶えられないってことじゃないの?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
性的少数者関係
- 感想投稿日 : 2014年2月15日
- 読了日 : 2012年4月13日
- 本棚登録日 : 2014年2月15日
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