絶対城先輩の妖怪学講座 (メディアワークス文庫 み 6-1)

  • アスキー・メディアワークス (2013年4月25日発売)
3.51
  • (28)
  • (53)
  • (77)
  • (17)
  • (1)
本棚登録 : 810
感想 : 58
3

学校を舞台にした妖怪モノを書いているようで,ヨーカイは今やブームだから,売り込むなら此の機会!~湯ノ山礼香は鄙びた温泉地の酒屋の娘で,都会と云っても地方都市の大学に入ってデビューを狙うが,女友達に誘われて行った新歓コンパも嫌で嫌で。お酒は呑めないと云っているのに,ウーロンハイを呑ませる先輩は,友達を落としたいようだ。呑むと耳鳴りがするのだが,大学構内をふらついていて声を掛けてきたお嬢様風の女性は,文学部の准教授。怪奇現象で悩んでいるなら文学部4号棟4階の44号資料室に絶対城という学生を訪ねろと教えてくれた。症状を告げると,竹を輪にして糸で留めたものをチェーンにつけて首につけろと云われる。確かにぴたりと耳鳴りが已む。恩はサンプルとして時々資料室に顔を出すこと。それだけでは申し訳ないと,他の生徒の相談事を解決するための手伝いも始めたが,どこかインチキ臭い。女子学生のストーカーから金を巻き上げ,もうしないと約束させておいて,小型スピーカーを大学の廊下に複数置いて,べとべとさんのせいにして,女子学生を納得させる。故郷の温泉宿で壁に顔が現れて口を開け閉めしているという好からぬ評判も百鬼夜行のお札で納得させたが,実際は,虫好きの従業員が逃がしたキムラグモが部屋の壁に穴を開け,夜捕食のために穴の蓋を開け閉めしてたのだ。旅館の宿賃は従業員に負担させた。郷土史を学んできたらしい。馬術部の成績不振もインチキで始末したが,資料倉庫は荒らされた。監視カメラから織口准教授と判明し,ぬらりひょんの資料を取り戻そうと,逆に研究室に忍び込み,竹輪ネックレスを外して,秘密地下室への階段を探し出した。先輩によるとユーレイは覚の血が流れている。人の心が読めて,それが耳鳴りになるのだ。柔道部の用心棒をサトリの力を利用して倒し,准教授が二口であることを確認した。元の地主である織口一族が山に住む根暗出垂を絶滅に追い込んだ歴史を消したかったのだ~お子様向けのご本でした。かっこいい先輩とボーイッシュな女の子

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年2月2日
読了日 : 2015年2月2日
本棚登録日 : 2015年2月2日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする