とうへんぼくで、ばかったれ

著者 :
  • 新潮社 (2012年5月22日発売)
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本棚登録 : 334
感想 : 67
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舞台の一つが札幌で,これはお馴染み・・・もう一つは学習院下で,別の意味でお馴染み~札幌の広告代理店が倒産し,伝手で東京に出てきたエノマタタツヤは教育文化センターに勤めているが,職場ではセクシーさを感じないと小母ちゃんから弄られる42歳だ。短大を出てデパートに契約社員として勤めていた吉田は,ポスター撮影の一員となり,代理店から来たエノマタに一目惚れした。東京に出たことを聞いて,23歳で東京に暮らし始め,ストーカーを始めた。アルバイトに入ったルノアールで思いがけず再会し,図書を借りる口実で喫茶室に忘れていった三色ボールペンを返すことから交際が始まり,部屋に泊まるようにもなったが,吉田は手に入れてしまうと飽きてしまう質だと気が付いた。上京から2年,親との約束が近づくとあっさり別れがやってきた~もてない男と,もてない女の,別々の話かと思ったら,女がストーキングして男を手にした途端に飽きちゃったという話でした。まあ,そういう基準で動く人間もいるのだろう。稼ぎが悪くて結婚に踏み切れない男もいるにはいるのだろうね

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月27日
読了日 : 2012年8月27日
本棚登録日 : 2012年8月27日

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