巷にあふれる刺激的な
あれやそれにすっかり
心を奪われて、
現代に生きる私たちは
玩具箱の底にうっかり
忘れてる。
自分たちが住まう惑星
に満ちる壮大な浪漫を。
次々にその興味の対象
が移ろう幼子のように。
それはもう仕方のない
ことだけれど、
いずれ目の前の玩具に
飽きるときがきたなら、
傍らの玩具箱の奥底で
ひっそりと輝き続ける
それを思い出すときだ。
未知なる深海の世界へ、
どこまでも深く我々を
いざなうノーチラス号
のことを。
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- 感想投稿日 : 2024年2月20日
- 読了日 : 2024年2月22日
- 本棚登録日 : 2024年2月19日
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