しょうがの味は熱い

著者 :
  • 文藝春秋 (2012年12月12日発売)
3.22
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本棚登録 : 1453
感想 : 248
5

べつに相性が悪くても
いいんじゃないかな。

一見相性がいいようで
片方が無理をしている
不安定な繋がりより、

本音と本音でぶつかり
お互いに摩耗しながら
凹凸を合わせていく、

そういう夫婦のほうが
いざというとき強いよ、
と思う。

と、まあそんなことは
ともかく、

本作もまた首根っこを
つかまれてブンブンと
揺さぶられました(汗

主人公は若かりし日の
私。

物語のなかにその背中
を追いながら、

目を覆いたくなるほど
みごとなダメっぷりに、

なんどもなんども胸が
ギュッと・・・。

それは嫌悪感じゃなく
切ない切ない懐かしさ
でした。

ワードセンスが神故に
心理描写が刺さります。

文句なしの星五つです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月7日
読了日 : 2024年4月6日
本棚登録日 : 2024年4月6日

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