蹴りたい背中

著者 :
  • 河出書房新社 (2003年8月26日発売)
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感想 : 1320
4

あー間違いない!私も
蹴りたくなりましたよ。

なんとまあアホらしい
背中。

耳元で囁かれてる気が
するからと

片耳だけのイヤホンで
うずくまる背中。

アイドルオタクの何が
悪いのか?と、

当人からすれば放って
おいてくれよ!という
ことなんでしょうけど、

目の前のそのモッサリ
した無防備な背中を、

アイドルと二人だけの
世界に旅立ってるその
背中を、

足蹴にしたくなるこの
衝動は、

学生時代から変わらぬ
感覚と言いますか、

実際じゃれあいのなか
友だちの背中を蹴った
記憶がうっすらと(汗

あ、学生時代と言えば、
好きな人を知らず目で
追って、

その人が少しでも動く
とあわてて目を逸らす
片思いのあるある。

端から見ればバレバレ
でした(笑

そう、ご多分に違わず
恋ゴコロに気を取られ、

他人から見えてる自分
の背中に不注意極まり
なかった私を思い出し、

あ、どちらかといえば
私も蹴られる側だった
じゃないか、と。

まあ、もはやすべてが
時効ということで・・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月19日
読了日 : 2024年3月20日
本棚登録日 : 2024年3月19日

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